霞ヶ浦で使いたいバジンクランクのインプレ！

2000年に発売された「パイオニア」は、トップウォータークランクルアーの新しいスタンダードとなったモデルです。2000年のデビュー以来、そのエンターテインメント性、大型バスの引き込み力、アングラーへのアピール力から、トップウォータークランクの代表格として君臨しています。ハイクオリティな演出と大規模な使用に耐えうるポテンシャルで、トップウォータークランクルアーの頂点に君臨し続けている。

このクランクは深度5cmを目標に制作したのですが、それにしてはとんでもなく浅い。つまり、0～5cmより深い層は泳がせないということです。一見、泳ぐ面が狭いということは、アピールエリアも狭いのではと思われがちですが、その逆です。水面に強烈な引き波を与え続けるグライディングこそが、魚に格別なリアクションを与えるのです。なぜなら、水深10cmに潜るクランクベイトが、インパクトスポットからこれだけの引き波を発生させることは、どんなリトリーブ速度でも不可能だからです。さらに、飛距離や正攻法、性格に悪影響を与えるような仕掛けがない場合、さりげなく空中に投射されることに着目しました。

当初、これがどのように機能するかは非公開でした。現在、デザインの決め手となっているのは、グライディングボディです。トップウォータークランクベイトだからといって、高浮力なパターンを試みるのは得策ではない。水面が乱れたり、高い位置で釣りをしたりと、トップウォータークランクが不利に見える状況でも、飛び出さず、魅力を損なわず、常に最高の能力を発揮してくれるルアーなのです。つまり、ベイシンクランク自体に完璧なリトリーブレートはなく、普段は止まっている超スローリトリーブから、水面に現れた時の超高速リトリーブまで、そのアクションは実現可能なままなのです。もちろん、その速度でしかルアーが動かないような状況もあるからだ。